Coffee?
「お待たせー。
ってあれ?」
おかゆをお碗に入れて部屋に入っていくと、央がしーっと唇に指を当てていた。
「海斗、寝ちゃった?」
「うん、さっき。
やっと寝付いたみたいだな。」
「そっかぁ。」
じゃあ、そっとしておかなきゃ。
「先にあたし達だけ食べてようか。」
「よっし。
久々の由宇希のご飯だ。」
「おかゆだけどね。」
あたしは笑って二人分のお碗を運んだ。
「おかわりあるから、いっぱい食べても大丈夫だよ。」
「じゃあ、いただく。」
まだお茶も出していないのに、央はスプーンをとった。
「そんながっつかないっ。
行儀悪すぎるよ。」
「ふあっ、だって、あっつー。」
もう何を言っているのかわからない。
相当熱かったらしく、央ははふはふと口を動かした。
「テレビ、つける?」
「いや、いい。
海斗が起きたら困る。」
優しいじゃん、と言うと、央は照れて顔を背けた。