Coffee?
次の日の朝。
あたしは一番に目が覚めた。
横では央がいびきをかいて寝ている。
海斗は…。
海斗も静かな寝息をたてて眠っていた。
だいぶ楽そうな息遣い。
あたしはほうっと胸を撫で下ろした。
さて。
あたしは着替えを持って部屋を出た。
一応、台所との仕切りのガラス戸はついている。
透けるんだけどなぁ。
あたしは音をたてないように気をつけながら、戸を閉めた。
そこで着替える。
服を替えて戻ると、海斗が目を開けていた。
「やだ、起こしちゃった?」
海斗はゆっくりと顔を向けてあたしを見た。
「おはよう。」
「…おはよう。」
ストンと隣に腰をおろす。
「お茶飲む?」
「いい。
ポカリあるから。」
「じゃあ、冷えピタ交換しよっか。」
海斗の額に指を乗せると、海斗は目を閉じた。
「ん…。」
どうやらはがすときの感覚が気持ち悪いらしい。
新しい冷えピタを持ってきて貼るときも同様に目を閉じた。
「冷た…。」
「最初はきついよね。」