Coffee?
5cup
雨の日のスターバックス。
美喜さんとあたしはまたコーヒーを飲んでいた。
「よかったじゃん、海斗に会えて。」
「でも、結局また問題抱えてて。」
「ほんっと、トラブルメーカーだね、あいつ。」
ほんとだよ。
海斗、あんた自分がどれだけ勝手かわかってる?
「そういや、美喜さん。
岩谷さんとはうまくいってるの~?」
ニヤニヤとしたあたしを明らかに避けた。
チューとストローでコーヒーを飲んで、窓の外をみて「雨やまないね~。」なんて。
美喜さん、バレバレですよ。
「毎日ラブラブなわけ?」
美喜さんはチラッとあたしをみた。
「美喜さ~ん?」
「…うん。
上手くやってるよ。」
「いやだ、大人~。」
照れてる美喜さん。
なんか可愛いったら。
「料理は出来るようになったの?」
「うん。
今、料理の本とか集めて勉強中。」
「へぇ。
岩谷さんは家事手伝ってくれてるの?」
「うん。
…洗い物は正毅の仕事だよ。」
ちゃんと役割分担もしてるんだ。