Coffee?
「来月くらいから、呼ぼうかなって。
どうせなら、家賃払わないうちのほうがいいだろ。」


「うん。
央、喜ぶね。
海斗のアパート綺麗だって言ってたから。」



ふふっと海斗は笑った。



「まあ、家賃は割り勘だけどね。」


「うん。
それでも一人で住んでるときより安いでしょ?」


「うん。」



あたしはソファーにダイブした。


「あたしも一緒に住もうかなぁ。」


「もうほとんどゲームに戻ってんじゃん。」



海斗は笑ってあたしの隣に座った。



「戻りたいもん。」


「いっそ美喜さん達と寄って、家一軒買うか?」


「あ、駄目駄目。
美喜さん、岩谷さんと住んでるもん。」


「マジ!?」



岩谷さん、尻に敷かれてるんだろうな。



海斗は言って身体を揺らした。



「ていうか、メロメロだろうね。」


「ね。
それにしても岩谷さん、意外と大胆だな。」


「うん。
オトコらしいとこ見せてくれたよね。」



まったくだ。



………海斗も大胆に踏み切って欲しいな。 



……何をとは訊かないで。 








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