Coffee?
「おう。
初だぞ。
でも、こっち方面の友達いないから、一人なんだよな。」



あー心細い、と央は言って、またアイスを口に運んだ。



「大丈夫だよ。
央は人付き合いがいいんだから、すぐ友達できるよ。」


「そーかなぁ。」



本当に不安そうに眉を寄せる。



「俺、実は小心者なんだよ。
…由宇希一緒にやんない?」


「あたし!?」


「うん。
な、どう?」


「う~ん。」



お父さんが許すかな?



でも、お金は貯めたい。



「…やってみようかな?」


「マジ!?」



うおっほ!と奇妙な声を発し、央は立ち上がった。



「まだ決まってないよ。
親に相談して、了解もらってからね。」


「わかった、連絡待ってる。」


「っていうか、どんな仕事なの?」



央は口に入っていたアイスをのみこんでから口を開いた。



「フツーに喫茶店。
チェーンじゃないやつ。」


「いい感じのお店?
店主さん優しい?」


「うん、でなきゃ俺が選ばない。」



楽しくバイト出来るといいなぁ。






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