㎝恋愛*センチメ-トルレンアイ*
家じゃ王子なのに…
てか"俺の"さいってなんな訳?
私は誰のでもないし。
すると黙っていた來くんが口を開いた。
「いや?特になにも?同じ学校って分かったから友達になっただけだよ?」
ねっ?
と私に同意をもとめる來くん。
最もな意見だ。
「そうだよ!!海斗こそ急にどうしたのよ…」
「いや、別に…」
フッと顔を背ける海斗。
「どうしたの?」
「別に…」
私達の会話を聞いていた來くんがいきなり話しだした。
「君、誰?」
まぁ当たり前の質問。
いきなり出てきて"俺のさいになにしてんの?"
だったからね(汗)
「あぁ…俺?」
「うん。お前。」
「俺は…さいの幼なじみの仁科海斗…」
海斗はなんとなく不機嫌な感じで來くんの質問に答えた。
「俺、成瀬來!!よろしくな!!」
その言葉と共にニコッと笑った來くん。
そして海斗に向かって手を出した。
海斗もそれに気付き握手を交わしていた。
來くんは一見チャラそうだけど、笑うと可愛い感じの人。
今まで彼女いない時期なんて無いんじゃないかってくらいカッコいい。