㎝恋愛*センチメ-トルレンアイ*
そしてキスをした海斗は、私の後ろで呆然としている家族に、
「只今戻りました♪」
とあいさつ。
その瞬間の笑顔はやっぱり王子様。
でも私は知ってるんだから!!
さっき私にキスしたときのあの"ニヤッ"って不気味な顔!!
それに気づいていない私の家族は、驚きつつも、海斗に対して、
「お帰りなさい♪家の準備は出来てるわ。さぁ入って。」
「はい。ありがとうございます。お構い無く、今日からよろしくお願いします。」
「いいえー♪海斗くんの力になれるならこのくらいどうってことないわ♪自分の家だと思って生活してね♪狭いけど…」
呆然としている私の後ろで、こんな会話が繰り広げられていたなんて私は知るよしもありませんでした。