タイム
第一章
高校まで
「ねぇ沙柚、高校どこ行くの?」
声をかけられているのは、このあたし高野沙柚(たかのさゆ)
あたしは中学校でオール1をとってしまったおバカさんです
クラスの最下位ワースト5に入っているおバカさんです・・・
これからがすごくこわいのです・・・
「ど、どおせあたしなんかどこも受かんないよ・・・」
あたしは泣き真似をしながら 友達の莉香(りか)にいう
「じゃあさ あたし高校紹介してあげるけど?」
ん? 紹介してくれるの?
まぁどこでもよかったんだし 決めてもらおうかな
「うん。紹介して?」
「そのかわり・・・」
そのかわり?
莉香は悪戯な笑みを浮かべてはなしてくる
ゴクッ・・・
「な、何?」
あたしは緊張して、よく言葉が発せられない
「・・・沙柚、その学校いってね!?」
は? それだけのことか
なら別にいいんだけど・・・ね?
な~んかありそう
と思いながらも承知するあたし