タイム
第一章

高校まで

 
「ねぇ沙柚、高校どこ行くの?」


声をかけられているのは、このあたし高野沙柚(たかのさゆ)


あたしは中学校でオール1をとってしまったおバカさんです


クラスの最下位ワースト5に入っているおバカさんです・・・


これからがすごくこわいのです・・・



「ど、どおせあたしなんかどこも受かんないよ・・・」



あたしは泣き真似をしながら 友達の莉香(りか)にいう



「じゃあさ あたし高校紹介してあげるけど?」


ん? 紹介してくれるの?


まぁどこでもよかったんだし 決めてもらおうかな


「うん。紹介して?」


「そのかわり・・・」


そのかわり?


莉香は悪戯な笑みを浮かべてはなしてくる


ゴクッ・・・


「な、何?」


あたしは緊張して、よく言葉が発せられない


「・・・沙柚、その学校いってね!?」


は?  それだけのことか


なら別にいいんだけど・・・ね?


な~んかありそう


と思いながらも承知するあたし




< 1 / 19 >

この作品をシェア

pagetop