キミの唄、僕の声。
「ごめんね。名まえは?」


彩華?っていう人が聞いてきた。


「い、いえ。あ、あたしの名前・・・・は、に、二宮亜里沙です・・・。」


恥ずかしがりやなので、顔を真っ赤にして下を向きながらいう。


「ありさ・・・・?んじゃあ、ありさちゃんだね。」


ニコッとほほえんでいた。


彩華って子が。


あたしも思わず笑顔になった。


彩華って人が言った。


「私の名前は、冨美田彩華。よろしくね?」


初めての友達。


「あ、はい。あやか・・・ちゃんですね。」


ファーストフレンドっていうのかな?


教室にいったら屋上に行こう。


「あ、ちょっと待って!」


彩華ちゃんがとめてきた。


「あ、なんですか?」


とまどいながら、後ろを向く。


「さっきの背低いのがね、大野和也。怖かった人が、大野淳だから。」


廊下で叫び気味で、あたしに言ってくれた。


あたしは、


「ありがとう。」


といって微笑み教室に走った。


< 3 / 4 >

この作品をシェア

pagetop