連鎖~恐怖の標的~
希美は図書室へ向かって走った。杏子、どうか生きていて・・・!!


「この下に、早坂さんがいるんです!!」


希美は倒れたままの本棚を指差した。先生が本棚に駆け寄り、隙間から手を入れた。そしてこう言った。

「誰もいないわよ。」

「えっ!そんなはずない!!」

先生が本棚を起こした。下には、散らばった本があるだけで、誰もいなかった。

「なんで!!杏子はいたのに!!」

「最近、疲れてるんじゃない??もう帰ったほうがいいわよ。」

「だけど!!」

先生は希美の肩をぽんと叩いて図書室を出て行った。
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