みどりの日
 だから、彼の蒸気銃の弾丸の数が増えたり減ったりしているのも知っている。

 使わなければ、減らないもの。

 だから、彼はそれを使わなければならないような仕事を、毎日しているんだ。

 だから、不安になる。

 カセはどうして、私を、名前しか覚えていなかった、こんな肌の色をした私を、ここにおいてくれるんだろうって。
< 10 / 21 >

この作品をシェア

pagetop