青空のアナタ
教室の中は、いたって平和だった。
自分の席を見つけ、椅子に座る。
これからどうしようかなぁ…なんて考えていると、隣の席の子から声をかけられた。
『ねぇねぇ!!なんて名前なの?あ!あたしね!!松浦美緒[マツウラミオ]って言うのッ!!よろしくねッ!!』
…すご、テンション高…
「…わたしは、鈴原真華…えっと、よろしく」
そう困惑気味に言うと、にっこり笑い、
『うんッ!!真華って呼んでい?あたしのことも美緒でいいよッ!!』
…笑顔が可愛い子だなぁーって思った。
「うん…。よろしくね、美緒」