『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
「そうだったの。今すぐ理恵に謝らせないと、気が済まない!理恵、行くよっ!!」
「行くの?今から?!」
「当たり前でしょっ!」
憤慨(ふんがい)している亜耶には、逆らえない。
逆らってはいけない。
それはこの一年ちょっとの間に学んだ事。
私は渋々承諾すると、3年の教室に向かった。
承諾はしたものの、あの時の恐怖が蘇(よみがえ)る。
忘れるなんて出来ない。
女達の約束を破ってしまった事を今更思い出してしまう。
それでも、あの女達を許せなかった。
私達で、ケリをつけなければ―――