『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
「おっ、誰かと思ったら、ごっちゃん!何?何かあった?」
先輩は先生の事を「ごっちゃん」親しそうに呼んだ。
「てめぇ、いい度胸してんじゃねぇか!教師に向かって何て口の聞き方をしてやがる。教えてやろうか」
「いや、遠慮しとくわ。俺こう見えても、忙しいんだよね。あぁ残念。残念」
やっぱりこの二人は仲がいい。
私もこんな風に仲良くなりたい。
「あぁそうかよ。それより、お前等あんま目立つ事すんなよ。たまたま用事があって来てみれば、あんな事してるしよ。俺じゃなかったら、どうなってたと思ってんだよ」