『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ


顔があまりの恐怖に引き攣(つ)るのが、自分でもわかった。



同時に、凄まじくフル回転する頭。


急げっ!!



これ以上亜耶を怒らせる訳にはいかない。



思い出せ…

思い出せ……



‘秋山’

‘助けられた’


こんな時、頭が良ければ直ぐに思い出せるのか?

頭の悪い私には、それさえも解らない。


そんな私でも、

「……はっ!わかった!葉山ね。葉山」

思い出した!



朱髪女の沙也夏との対決の日。


何も知らないハゲ秋山に、居残りテストを受けろと言われ、亜耶が反撃した。

その時に、便乗して騒いでた男がいたっけ…


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