『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
「はい?」
可愛げもなく聞き返してしまった。
「お前よりかは、モテんじゃねぇか?」
さも当然だとばかりに言い放ち、『…クックッ』と声を上げ笑う。
ムカつく。
ムカつく!
ムカつく!!
足を踏み鳴らし、怒りを露わにするしか出来ない。
そんな私の姿を見て
「やっぱお前は飽きねぇな」
先生は目を細め笑った。
「そう言やぁ、もう部活には慣れたか?」
再び座われと促され、椅子に座った。
「はい、なんとか。まだまだですけどね」
見上げた先の顔に微笑んで見せる。
それを満足そうに見下ろす顔が優しく感じた。