『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
兆候
陽が沈みグラウンドを大きなライトで照す頃、ぞろぞろと部室へと向かう集団。
「あ〜今日も疲れた」
「俺、腹減った」
「帰りどっか寄ってかない?」
ちらほら聞こえて来る、いつもの会話。
私には関係のない会話。
「よし!じゃぁいつもの所で」の声で、みんな部室を後にする。
初めの頃こそ誘われていたが、今では私を誘うことはない。
これでいい……
いつもの様に一人残り、
いつもの様に部日誌を書く。
これが私の日常。