『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
「今日、そっちに行くかんな」
「家?来んの?今日?夜?」
「あぁ。おい、上の鍵も確認しとけよ」
その辺の椅子に座り、当たり前の様に言い放つ。
その姿は、教師なんかじゃない。
あまりにも勝手過ぎる。
態度だってそう。
今も偉そうに指図してくる。
偉そうなのは、教師だからなのか…
でも…だからって、人の予定も聞かずに一人で決めてしまうなんて、なんて暴慢(ぼうまん)。
「終わったら帰んぞ」
いつの間にか廊下に出ていく先生の後ろ姿。
急いで追い掛け…
足を止めた。