『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
あぁ、やっぱりそうか。
なんだか哀しくなってきた。
今日一日、
『不細工だ』『豚だ』だと罵られている。
くっそー!
こうなったら、ヤケ食いしてやる!!
ムクッと起き上がると、脇目も振らずキッチンへと急いだ。
作り付けの戸棚を開けると、両手いっぱいにお菓子を抱え込む。
それをローテーブルの上に広げ、いちばん近くにあったスナック菓子を勢い良く開け、つまみ上げる。
「おい、チャーシュー」
「チャ、チャーシュー?これ、キャラメル味だよ」
ポイッと口に放り込むと、口の中に甘さが広がり幸せな気持ちになる。