『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
その日は…
タイムを計っていれば、
「私、そんなに遅くないんだけど」
「ちゃんと計ってくんないかな?」
などと言い掛かりを言われ…
用具の出し入れをしていれば、
「いつまでやってんの?」
「愚図!」
などと嫌味を言われた。
反論したかったけれど、体力と気力の無駄だと思い直し、無視を続ける。
いつか終わる。
そんな当ての無い希望を抱いていた。
それまでの辛抱だと言い聞かせて―――
それでも、相変わらず毎日の様に嫌がらせ続いた。
終わりなんて見えない。