『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
その後も少しの間、やっと終わったテストの事や他の先生の事などたわいもない話しで笑い合った。
食事も終わり、再び先生の車に乗り込んだ。
「ごちそう様でした」
「腹一杯になったか?」
「はい。美味しかったです」
上機嫌な私を乗せた車は、赤いテールランプを靡(なび)かせ高速道路を流れて行く。
ビルなどの窓から零れる明かりが、夜空に散らばる星の様でとても綺麗。
イルミネーションの様にも見える。
「眠くなったか?」
「ううん」
「あんまりにも静かだから、寝てんのかと思った」