『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
……―――ハッッッ!!!
ハア…ハア…
荒い呼吸が部屋に響く。
気付くとベッドの上。
「また夢か」
部屋は真っ暗で何も見えない。
携帯に手を伸ばし時間を見ると、19時を過ぎていた。
悪夢を見た所為か、熱の所為か、汗をかいていた。
熱は少し下がったようだが、まだ痛みは全然退かない。
シャワーを浴びたいが痛みには勝てず、着替えだけをしてベッドに戻った。
しかし、先程の悪夢の所為で眠れない。
あんな事があった直後だからかもしれない。
こんな時だからこそ、思い浮かべるのは後藤先生。
先生。
先生。
先生―――。