『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
「…ごめんなさい」出せた声は、余りにも小さい声だった。
そんな小さな声も聞いてくれる。
「で、何があったんだよ」
「全部は言えない。分からない事もあるし……。確認してからじゃないと、言えない。」
「わかった。言える範囲でいいから、言ってみろ」
「誰にも言わないで!」
「わかった」
体を起こし座り直した私の隣に先生は座った。
「…先生と別れた後、一人で歩いて帰ったでしょ?時間が遅いし近道しようと思って…マンション近くの公園を横切ろうと思ったの…」
「一昨日の日か?」
「うん。でね、公園に入った時に肩を掴まれて…振り向いたら知らない人だった…。その人に殴られて、トイレに連れて行かれた。そしたら、4〜5人の人に囲まれて……こんな顔になった」