『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
痛み
「お前襲ったヤツって、女か?」
天井を見上げ、静かに口を開く。
「え?何で?どうして分かるの?」
私は目を見開いた。
「いや、なんとなくな。男だったら、もっと違うヤリ方したんじゃねぇかと思ってな」
「違うやり方?」
「そう。違うヤリ方。もっとお前が傷付くヤリ方」
「あぁ……そう云う意味か」
「チッ、変わった趣味のヤローじゃなく暴力女だったか」
そう言って鼻で笑った先生に
「信じられな〜い!茶化すなんて最低〜!!今までいい先生だと思ってたのに!」
笑いながら言うと
「やっと笑った。やっぱりお前は、笑った顔の方がいいな」
先生は目を細めた。