『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
視界はまたもや、廊下と先生の背中。
「私は荷物じゃない」なんて言えない。
きっと私が重いから、担がないと運べないんだと思われる。
……悲しい……。
「静かだけど、どこか痛ぇのか?」
一人の世界に入り込み過ぎていた。
「だっ、大丈夫です」
その所為で吃ったなんて、情けない。
「本当に大丈夫なんだな?痛ぇならちゃんと言えよ」
「は〜い。…先生は心配性ですよね。私なら大丈夫ですよ」
「あぁ、そうだな。お前なら、丈夫そうだもんな」
「うん!私かなり頑丈に出来てるからね!」
冗談を言って笑い合う。