Blue Sky
「みどり・・・ここ・・・・」



「自分でやんなさい!!」



こんな二人の会話を聞きながら、問題集を解いていく。




「飲み物取ってくるねー」  みどりが立ち上がった。



「あっ、私行くよ!」



「そう?  じゃあお願いね♪」


コップを三つ持って部屋を出た。



「あれ? 唯ちゃん?どうした?」



「あっ、えっと ジュースのおかわりを・・・。」



「あぁ、・・・オレンジジュースで良い?」


「はぃ!」


「勉強どぅ?」


「ぜんぜん進みません。  みどりと悠太は、イチャついてるし。」


「ははっ  仲いいもんなあの二人。」




・・・・コップにジュースが注がれていく。

オレンジ色に染まるコップを見ながら、今日の空を思い出した。



「唯ちゃん・・・。」



「はぃ!」



「みどりのことよろしくね」


寂しそうな顔で微笑みながら守さんは、そう言った。


「本当は、悠太に頼むべきなんだろうけど、あいつ子供っぽいから・・・。」


・・・確かに・・・。


守るというより、守られてるかも・・・。



「分かりました」

そう言って私も微笑んだ。


しばらくキッチンに温かい空気が流れた。
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