Blue Sky
AUTUMN
―彼のいない時間―
守がアメリカに行って3ヶ月。
この辺はすっかり秋で、彼岸花が咲き誇っている
守は、忙しいはずなのに1日1回必ずメールをくれる。
遠距離恋愛を怖がっていたけど、思っていたよりも大丈夫そう。
寂しくないって言ったら嘘になるけど、私には大切な友達もいるから。
その人達に支えられながら今がある。
「今頃、何してるのかな・・・・。」
「さあね。もう行こう!移動教室だよ次!」
「うん・・・。」
私とは、反対に結構なんとも思ってなさそうなみどり。
・・・・結構、お兄ちゃん子だと思ってたのになぁ・・・・。
「そういえば、聞いた?例の噂。」
「噂?・・・・あぁ、転校生の奴?」
「うん。この時期に転校ってねぇ。」
「まぁ、仕方ないんじゃない?家庭内の事とかあるんだろうし。」
「うゎ! 冷たっ!」
「お互い様でしょ!?」