君しかいらない
「お姉ちゃん…ムウは本当に死んじゃったの?」

「そうだね…」

「死んだらもう会えない?」

「そうだね…」

「死んだらどこへ行くの?」

「どこだろう…天国…かな?」

「天国ってどこにあるの?」

「…たぶん空よりもずっとずっと高いとこ。」


あたしの話しを頷きながら聞いていた真琴が

不意に空を見上げて手を振った。

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