君しかいらない
「でも、そんだけ死んだお母さんの事が大好きだったら

姉さんの事を受け入れるなんて無理だよな…」

「…うん。」

ハッキリと即答したあたしを見て

苦笑いをこぼした叔父さんは

あたしの頭を撫でた。

「姉さんもきっと…

姉さんは俺と違って、親との思い出がある。

…虐待されてた時の。」


『虐待』という言葉に

胸に針がチクっと刺さった。

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