君しかいらない

「莉子ちゃん、誕生日のケーキはどんなのがいい?」

「…別になんでもいいし」

「莉子、せっかくお母さんがお前のために

誕生日にご馳走を作ってくれるんだから…」

当たり前のようになったお父さんのフォローに

若干、ウザさを感じつつもそれほど腹がたつこともなくなった。


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