君しかいらない

あたしの知らないお母さんの過去。


虐待。

二人の妹と弟…。


胸騒ぎが止まらない。



鼓動が早くなる。




「真紀子と出会った時は…身体じゅうに電気が走ったようだった。」


「それじゃ…あの人が…?」

お父さんは深く頷き

深呼吸をするように言葉を吐いた。


「美琴がわたしのもとへ帰って来てくれたんじゃないかと思ったよ…」


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