君しかいらない
「…そんなの意味わかんないよ…っ!

信じらんないよっ!

お父さんはあの人の本性を知らないから…!!」


怒鳴りつけたあたしに

お父さんは何も言わず黙り込んだ。



「わたしはこの家の全ての財産を真紀子に譲るつもりでいた…

きっと美琴も生きていたら同じ事を考えていただろう…

でもその代わりに犠牲にしてしまったものも大きすぎた…。」


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