君しかいらない
ゆっくり

あたしを見つめたお父さん。


犠牲って…何?


犠牲って…あたしの事?



「すまなかったな…莉子」


「うるさいっ!」

たまらず叫んでいた。



お父さんは騙されていたんじゃない?

自らあの女に全てを渡すつもりでいた?



あたしは


あたしは…


あたしがやってきた事は…


守ろうとしていた物は…


一体…なんだったの?



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