君しかいらない

「…大丈夫か?」

何度も繰り返し呼ぶ

男の声に

こたえる気力もなく


遠退いていく意識。







気付けば知らない部屋で目をさました。


真っ白な天井。

頭が割れるように痛む。

体を起こす事も出来ずに

目配せで周囲を見渡した。

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