君しかいらない
「天使さん、目が覚めたんだね」

そう言って微笑んだ若い男は

目鼻立ちが綺麗に整って黒いスーツをビシッと着こなし

その姿には不釣り合いな洗面器を持って

あたしのいるベッドに腰をかけた。


天使って…あたしの事?


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