君しかいらない
あたしの様子を伺いながら

ゆっくり

重なる唇から

狂おしいほどの

愛しさが

身体の奥底から沸き上がってくる。


「知也っ…好き…好きだよ」

「…ああ

莉子…

俺もだ…」


知也の切なそうな声が

余計、胸をくすぐる。



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