君しかいらない
「いやだよっ!真琴、ママとバイバイいやっ!」


泣きじゃくる真琴を見て

あたしは急に力を無くし、その場に座り込んだ。




そう

真琴は本当の母親の顔も

温もりも知らない。


真琴にとって

この女の温もりが

『母親の温もり』なんだ…。



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