君しかいらない
一人、小さくうずくまって泣いている真琴の姿が目に浮かぶのをぐっと堪えた。


『お父さんが真紀子を…
家に連れてきたあの日から

壊れ初めていたんだな…?』


今までのあたしの苦しみの核心をついた様な言葉に

あたしは何も言えずにいた。



『…お父さんは…守りかたを間違えていたのかもしれないな』


< 544 / 1,001 >

この作品をシェア

pagetop