君しかいらない
お父さんは何も言わずにあたしの目を真っすぐに見つめた。


その瞳は

動揺もなく

何か覚悟を決めたような力強ささえあって


あたしは

少しためらいながら

お腹をゆっくり摩ると

深呼吸をした。



「あたしの事を…もう娘だと思わなくてもいい。

親子の縁も切ってくれてかまわない。」



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