君しかいらない
あたしが知也のもとで暮らしていたんだ。

お父さんが少しも疑わないなんて事は有り得ないんだ…。


「あたし…この子を産むつもり。」


「お前は自分の歳をわきまえているのか?

どこの誰かも分からない男の子供を産むつもりでいるのか?

子供が子供を育てられるとでも思っているのか?」


口調は段々と強くなってきて

お父さんが怒りをあらわにしてるのが

目を閉じていても分かる。



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