君しかいらない
突然

力いっぱい抱きしめられた身体に少しだけ緊張がはしる。


こんな風に抱きしめられたのは

どれくらいぶりだろう。

つい最近の事のようにも思えるし

ずいぶん昔の事のようにも思える。


「なんにも心配なんかしないで産めよ。」


どれほど聞きたかった言葉だろう。

どれだけ求めてた言葉だろう。



< 642 / 1,001 >

この作品をシェア

pagetop