君しかいらない
「失いたくないんでしょ?

ハッキリそう言えばいいじゃない。

…あたし、一人で産む覚悟できてるからっ」

「だからお前は…」

「それに…その方がメリットあるんじゃない?」


あたしの言葉に一瞬、眉間を寄せた知也が怪訝そうに聞いた。

「メリット…?」



< 649 / 1,001 >

この作品をシェア

pagetop