君しかいらない


「知也…お願いがあるの。」

「…何?」

「あたし…この子を幸せにしたい。」

「うん。」


「この子を守って生きていきたい。」

「…うん。」

「この子を抱くたびに、この子の名前を呼ぶたびに…

…知也と過ごした日々を思い出す。」

「…うん。」


精一杯だった。

一つ一つの言葉が

うまく喋れてるのか

分からないくらい。


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