君しかいらない


飯島は私にはもう一度、共に働く事を持ち掛けてきた。


私はひどく混乱した頭で過去の罪を思い出していた。


あの頃、会社が傾いていたのは私のせいだ。

それを立て直してくれた飯島に

会社を奪われたと罪をなすりつけて

現実から逃避した私に

それでも飯島は昔のように手を差し延べてくれた。




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