君しかいらない


日記を片付けるとインターホンが鳴り響いた。



こんな寂れたアパートに来る客も、ましてや私達親子に会いに来る客なんかいない。


きっと勧誘かセールスだろう。

真理子が学校に行ってる間の一人になれる貴重な時間に気分を害したくない私は居留守を使い

なるべく音をたてないように雑誌をめくった。




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