君しかいらない

「義兄さんが亡くなった今でも…その気持ちは変わらないのか?」

「…どういう事?」

「つまり…俺達の関係を…」

「真琴がいるよ。…真理子だってっ!」


知也の言葉を遮り

耳を塞いだ。



聞きたくない。

聞いたって私にはどうする事もできない。


真理子に

伝えられるわけがないんだから…。




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