すこしこわれた
1
血
いつものように
俺は高校から家へと帰っていた。
部活にもはいっていないのに、7時に帰るはめになったのは美術部の友達の手伝いをしていたからだ。
もう高校入学して2週間に近づいている。
文化祭の準備に文化部は精をだしている。
俺はただそれに巻き込まれただけなのだ。
ふと――――…
どこか遠くの方で、何か鈍い音が聞こえたような気がした。
一発
二発
三発
続けて聞こえてくる音は、ときおり金属の音が混じっていて
何か堅い金属のようなものが、何かに当たっているのだろうと想像できた。
俺はその音を不思議に思いながら聞き、歩みを進める。
まだ肌寒い風が頬を撫でた。
もう子供の姿など見えない、薄暗い公園に誰かが立っていた。
すでに音はやんでいた。
セーラー服
俺が通っている高校の制服を着た女の子が公園の真ん中で立ちすくんでいた。
手にはバットのような鈍く銀色にわずかに光る棒のようなものを持っている。
さっきの音は、この子がだしていたんだろうか。
そう思いながら薄暗い公園を目を凝らして見つめる。
その子の足の下に転がる無数の布の塊。
俺は高校から家へと帰っていた。
部活にもはいっていないのに、7時に帰るはめになったのは美術部の友達の手伝いをしていたからだ。
もう高校入学して2週間に近づいている。
文化祭の準備に文化部は精をだしている。
俺はただそれに巻き込まれただけなのだ。
ふと――――…
どこか遠くの方で、何か鈍い音が聞こえたような気がした。
一発
二発
三発
続けて聞こえてくる音は、ときおり金属の音が混じっていて
何か堅い金属のようなものが、何かに当たっているのだろうと想像できた。
俺はその音を不思議に思いながら聞き、歩みを進める。
まだ肌寒い風が頬を撫でた。
もう子供の姿など見えない、薄暗い公園に誰かが立っていた。
すでに音はやんでいた。
セーラー服
俺が通っている高校の制服を着た女の子が公園の真ん中で立ちすくんでいた。
手にはバットのような鈍く銀色にわずかに光る棒のようなものを持っている。
さっきの音は、この子がだしていたんだろうか。
そう思いながら薄暗い公園を目を凝らして見つめる。
その子の足の下に転がる無数の布の塊。