パステルに恋して

そして長い1日が終わった。


「ほら、帰るぞ」

「えっ?あたし隼人と帰らなきゃなの?」

まぁ、あたしも隼人がいてくれたら安心だけど。

「なに、やなの?なら別に俺はいーけどさ。お前、まだ電車慣れねぇだろ?行くぞ」

そうやって隼人は先に歩いてく。

あたしは隼人を追いかけた。


こーゆうさりげない優しさ、もし隼人が他の男子だったらきゅんってきちゃうんだろうなぁ。


隼人は幼なじみだから、全くそうゆうのがない。

兄弟みたいなもんなんだよなぁ。


「ね、俺らの担任って前に流行ったあのピン芸人に似てね?」

「あーっ!分かるー!名前なんだっけ、吉村がよく真似てたよね~」

吉村とは三中で仲のよかった男子だ。


「だよな。ゔぁー吉村会いてえ!あいつ高校最後まで受かんなかったよな」

「そんなこと言わないの~!」

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