女社長は12歳
三章 晴天の霹靂
夕焼けに染まる高層ビルが立ち並ぶ新都心。
その中にあってひときわ目立つ総鏡張りのビルこそ、きららの祖父、倉田良造(りょうぞう)が社長を務める企業、倉田商事だ。
主にスポーツシューズや海外の衣料を取り扱っていて、特にスニーカーに於いては世界最大手の米国ユニゾン社と提携しているため、国内ではかなり認知度のある会社である。
きららを乗せた黒塗りの車は、ビルの地下駐車場へと入っていった。
知らないオジサン達に囲まれていて車の中でも一つの会話もしていないので実に居心地が悪い。
早くお祖父さんのいる社長室へたどり着きたかった。
「お嬢さま、どうぞ」
おじさんの一人がエレベーターのドアを手で止め、きららを中にいざなった。
「あっ、すいません……」
きららは恐縮し小走りにエレベーターに乗った。
きららに続きオジサン達も乗り込むと、最初に乗ったおじさんが最上階、二十九階のボタンを押す。
次の瞬間、高速エレベーターはふわっと上昇し、ものの数十秒で社長室のある二十九階に着いた。
エレベーターのドアが開くと、ほぼ正面に木目調の重厚なドアがある。
ドアの上には「社長室」と書かれていた。
「失礼します」
オジサンの一人がその木目調のドアをノックをしドアを開けた。
その中にあってひときわ目立つ総鏡張りのビルこそ、きららの祖父、倉田良造(りょうぞう)が社長を務める企業、倉田商事だ。
主にスポーツシューズや海外の衣料を取り扱っていて、特にスニーカーに於いては世界最大手の米国ユニゾン社と提携しているため、国内ではかなり認知度のある会社である。
きららを乗せた黒塗りの車は、ビルの地下駐車場へと入っていった。
知らないオジサン達に囲まれていて車の中でも一つの会話もしていないので実に居心地が悪い。
早くお祖父さんのいる社長室へたどり着きたかった。
「お嬢さま、どうぞ」
おじさんの一人がエレベーターのドアを手で止め、きららを中にいざなった。
「あっ、すいません……」
きららは恐縮し小走りにエレベーターに乗った。
きららに続きオジサン達も乗り込むと、最初に乗ったおじさんが最上階、二十九階のボタンを押す。
次の瞬間、高速エレベーターはふわっと上昇し、ものの数十秒で社長室のある二十九階に着いた。
エレベーターのドアが開くと、ほぼ正面に木目調の重厚なドアがある。
ドアの上には「社長室」と書かれていた。
「失礼します」
オジサンの一人がその木目調のドアをノックをしドアを開けた。