女社長は12歳
「あ、あや……大きい声で言わないでよ……」
「あ、ごめん。でも社長って、きららはまだ小学生じゃん。なんできららが社長なの?」
「うちのおじいちゃん、気まぐれで勝手に何でも決めちゃうから……」
「え? でも、きらら、すんなりOKしたの?」
「もちろん、イヤだって言ってるよ。でも、うちのおじいちゃんって一度決めるとなにがあっても考えを曲げない超鋼鉄の意志の持ち主なんだもん……」
「そうなんだ……でもさあ、なんかかっこいいじゃん、小学生で社長なんて……きらら社長かあ……」
「もう! 他人事だと思って……」
きららは、半ばため息交じりにぼそっと言った。
窓の外を見ると、夏の青い空に雲が涌き上がるように、その姿を膨らませている。
今日も暑くなるな、体育館は蒸し風呂状態かも、ときららは思いながらペンシルケースをランドセルから出し机の上に置いた。
「あ、ごめん。でも社長って、きららはまだ小学生じゃん。なんできららが社長なの?」
「うちのおじいちゃん、気まぐれで勝手に何でも決めちゃうから……」
「え? でも、きらら、すんなりOKしたの?」
「もちろん、イヤだって言ってるよ。でも、うちのおじいちゃんって一度決めるとなにがあっても考えを曲げない超鋼鉄の意志の持ち主なんだもん……」
「そうなんだ……でもさあ、なんかかっこいいじゃん、小学生で社長なんて……きらら社長かあ……」
「もう! 他人事だと思って……」
きららは、半ばため息交じりにぼそっと言った。
窓の外を見ると、夏の青い空に雲が涌き上がるように、その姿を膨らませている。
今日も暑くなるな、体育館は蒸し風呂状態かも、ときららは思いながらペンシルケースをランドセルから出し机の上に置いた。